介護リフォームで手すりを付ける際のポイントとは?わかりやすく解説


今回は介護リフォームで手すりを付けるポイントについて解説していますので、参考にしてみてください。

1. 住宅への手すり設置が進めば家の中での転倒事故は減らせる

住宅の中で高齢者が転倒する事故が頻発しています。内閣府でまとめた調査によると60歳以上の高齢者の中で、約10%の人が直近1年間において自宅で転倒したことがあると答えています。

転倒を防ぐために、バリアフリーにすることと共に手すりを設置することが挙げられます。少しでも導入が進めば、高齢者の自宅での転倒事故は防げる可能性が高くなります。

2. 手すりをつける理由と場所

2-1. 移動の際に壁に手をついているならば手すりを設置した方が良い

介護を受ける高齢者が廊下などを歩いている時に、手を壁につきながら移動しているのであれば、手すりを付けることを検討したほうがいいでしょう。

手すりを付ける時には、使用する人の高さに合わせるようにします。低すぎても高すぎてもいけませんので、しっかりと使いやすいように高さなどを合わせることが肝心です。

2-2. 高齢者が自立した生活を行うために手すりを設置する

手すりを取り付ける目的として、高齢者が自立した生活を手助けするためという場合もあるでしょう。手すりを付けることにより自力で歩くことが可能になるため、介助する家族の負担が減ることが考えられます。

2-3. 階段に手すりを付ける

介護を受ける高齢者が階段を歩く必要があるならば、階段に手すりを付けたほうがいいでしょう。

階段に手すりを付けるのであれば両側に付けるのが理想的ではありますが、両方に付けることができないならば、下りる際の利き腕側に付けるようにしてください。手すりは肘を軽く曲げた時の高さに設置するのが理想です。

2-4. 自分で排泄できるようにトイレに手すりを付ける

トイレで手すりを付けるならば、便器横に縦型やL字型のものを付けることになるでしょう。それに出入り口から便器までの動線上に横型の手すりを付けることもあります。

この時に横型の手すりは立ちあがって移動するために、縦型の手すりは上下の動きを支えるために使用します。手すりを取り付ける時には、トイレットペーパーやウォッシュレットの操作盤の邪魔にならないように気を付けましょう。

2-5. 転倒防止のために浴室に手すりを付ける

浴室の床は滑りやすいので、転倒する危険があります。浴槽に入る時も手すりがあったほうが安全に使用できます。浴槽に出入りするために横型の手すりを、上下運動を安定させるために縦型の手すりを準備するべきでしょう。

2-6. 玄関に手すりを付ける

玄関は段差がありますので、段差を埋めるためのスロープや手すりがあったほうがよいでしょう。靴の着脱をする際に立ったりしゃがんだりする時、自分の体を支えるためにも手すりがあったほうが望ましいといえます。

3. まとめ

要介護者の生活パターンを見極めながら、必要な箇所に対して手すりを付けることが肝要です。手すりを使いながら自力で歩ければ、介助を必要とせずに移動が可能になるでしょう。また手すりがあるからこそ億劫がらずに移動ができるというメリットも生まれます。

介護リフォームで手すりを設置する目的は転倒防止だけでなく、自立した生活を送るためでもあります。設置する場所で多いのが廊下・階段・トイレ・浴室・玄関になりますが、介護を受ける高齢者にとって必要なところに設置するのが望ましいことです。

介護リフォームで手すりを設置するならば、「株式会社オールクリエイト」までご連絡ください。福祉住環境コーディネーターが在籍し、ご相談は無料で行っております。いつでもお気軽にお問い合わせください。