2021年10月17日

ホームインスペクション(住宅診断)をしてもらおう!詳しくご紹介


住宅を購入する際やリフォームを検討している場合、事前にホームインスペクションをしてもらうことで、施工時のトラブルに関してや住宅購入のアドバイスをもらうことができるため、ホームインスペクションを行っている会社を探すことはとても大切なことです。では、どんなホームインスペクションを行っている会社が良いのか、その選び方を説明したいと思います。

1. ホームインスペクション(住宅診断)を行うメリット

ホームインスペクション(住宅診断)は、建物の取り扱いのノウハウを持ったホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者としての立場から住宅の欠陥や劣化状況、改修すべき部分やその時期、住宅メンテナンスのアドバイスなどを行う業務をいいます。

ホームインスペクションを行うことで、購入を検討している住宅の不具合や必要な施工の有無を教えてくれるので、工事業者やリフォーム業者と住宅購入者やリフォーム依頼主とのトラブルを回避できるのです。また、これから劣化が予想される部分とその改修時期の目安を教えてくれるので、費用の準備も含め先を見据えたリフォームの検討が可能になります。

ホームインスペクションを行った住宅には、調査結果報告書が渡されます。この報告書とメンテナンスした箇所の工事履歴を持っていることで、住宅の資産価値を維持してきたという証明になるので、いつか住宅を売却する際に売値が上がる材料になるでしょう。

2. ホームインスペクション(住宅診断)の会社の選び方

ホームインスペクションの会社を選ぶ際は、住宅の内容や価格、住宅診断士の能力などで判断できます。

2-1. 依頼したい住宅診断の内容で選ぶ

ホームインスペクションの会社は住宅の設計やリフォーム、耐震診断、機械を用いての調査などそれぞれで秀でている部分があります。診断を検討しているご自身の住宅が新築なのか中古住宅なのか、リフォームなのかによって業者を選ぶといいでしょう。

2-2. 信頼に値する実績や資格がある業者を選ぶ

実際に住宅診断を頼む業者を選定する際には、住宅のノウハウを理解している住宅診断士や建築士のいる会社を選ぶのがおすすめです。

またその会社の過去の実績や経験がご自身の住宅の構造に似ているケースも、業者選びの参考になります。

2-3. 悪徳業者なのかを見極める

ホームインスペクションの会社は住宅のノウハウがあるといっても、それぞれの会社に特色があるので得意不得意の分野があります。

目視でできる基本調査であれば約5万円、サーモグラフィや墨だし機などの精密機器を使用した場合は約10万円前後かかるでしょう。ここで無料診断をしていたり、相場よりはるかに安かったりする価格でホームインスペクションを行っている場合は、必ずしも安いから良いというわけではなく、何か理由があるか注意が必要なこともあるかもしれません。

2-4. リフォーム業者や工事業者と業務提携をしている会社には注意する

時にはリフォーム業者や工事業者から委託されているホームインスペクションの会社もあります。ホームインスペクションは、あくまで業者と依頼主の中立な立場で住宅の状態を診断するので、基本的に住宅の購入を勧めたり、リフォーム業者を紹介したりすることはありません。

しかし、本来中立であるホームインスペクションの会社が、建築業者やリフォーム業者に有利になるような立ち居振る舞いをする場合などは注意が必要です。

3. まとめ

ホームインスペクションは日本ではまだまだ認知度が低い業種ですが、住宅の欠陥や不具合を見つけるだけでなく、住宅の寿命を長く保ちより良い資産価値の維持ができるため、確実に需要のある業種です。ご自身の検討する内容に合った信頼のできる住宅診断士を選べるように、ホームインスペクションの会社を探すと良いでしょう。

「株式会社オールクリエイト」には建築士及びJSHI公認の資格を持ったホームインスペクターが在籍しております。リフォームや新築工事についてはもちろん、ホームインスペクション(住宅診断)をご希望の方もお気軽にお問い合わせください。

「ホームインスペクター」とは?どんなサービスか詳しく解説


「ホームインスペクター」はあまり聞き慣れないかもしれませんが、近年需要が高まっているサービスのひとつです。中古物件の売買や、リフォームの際に活用されることが多くなっています。今回はホームインスペクターについて、詳しくご紹介いたしましょう。

1. ホームインスペクターとは

ホームインスペクターは、「JSHI公認ホームインスペクター」という民間資格を有している方のことです。住宅診断において一定以上の知識をもっていて、住宅の状況をチェックして劣化具合や改善が必要な箇所を、診断するスキルをもちあわせている方となります。

住宅の劣化状況などは、素人では判断できません。目にみえて故障している部分ならまだしも、基礎部分や壁の内部など、見た目での判断が難しい部分においてはどうすることもできないことでしょう。ホームインスペクターによる診断は、主に目視によって確認できる範囲に関するものとなります。

住宅の診断といっても、厳密には段階があります。見た目でわかる部分の診断によってまず問題を洗い出したうえで、発見された問題に関してはより専門性の高い診断を行うのです。

中古物件は劣化状況などによって売値や買値が変動するため、正確な現状把握が求められます。これまでは業者など、ある程度の知識がある方の判断によって決められていた部分が、ホームインスペクターによって明らかにされることになるのです。消費者にとって、非常に頼もしい存在であるといえることでしょう。

2. 活用できる場面とは

ホームインスペクターによる住宅診断が活用できる場面として、まずは住宅売買があげられます。家の売り手としては、売買対象となる自宅の状態を一度明らかにしたうえで、価値を少しでも高めるために修復すべき点がないか気になることでしょう。また売買契約が締結したあとになってトラブルになってしまいがちなのも、住宅の状態に関する部分が多くなっています。そういったトラブルを回避するという意味でも、住宅診断が求められているのです。

一方で住宅を購入する側にとっては、価格と住宅の状態を比較したうえで判断する材料になるでしょう。ホームインスペクターによる住宅診断を活用すれば、安心して購入できる一つの指標になるのです。

これまでは建築に携わる業者などが、住宅の状態を判断していきました。しかし現実問題として、悲しいことに悪徳業者が存在しないわけではありません。その際に重要となるのが、『第三者的目線』です。中立の立場で事実にもとづいた診断結果であれば、だれもが納得できることでしょう。

3. 診断項目

ホームインスペクターによる診断項目ですが、大きくわけて以下の5つとなります。

3-1. 外周り

住宅の外観や基礎部分が対象となります。外壁の仕上がりやバルコニーをはじめ、屋根や外部階段なども該当箇所です。外回りの部分は雨風に晒されているため非常に劣化しやすく、また周囲の目に入る部分でもありますので、とくに気になる部分でしょう。

3-2. 室内

室内に関するすべての部分が対象となります。壁や床・天井をはじめサッシや雨戸に至るまで、暮らしのなかでも意外と劣化し修復しなければいけなくなっていることも多い部分です。壁紙などは経年劣化によるダメージを受けることもあるため、室内に関しては指摘を受ける可能性が高い傾向にあります。

3-3. 床下

家の基盤となる部分です。普段暮らしのなかでは意識することはないかもしれませんが、住宅売買となると非常に重要度があがります。シロアリや湿気などによるダメージをしらずしらずのうちに受けてしまっていた場合、修復は大掛かりとなる可能性が高いでしょう。

3-4. 天井裏

天井裏に関しても床下と同様にあまり普段の生活には関係がないものの、劣化状態など診断をする場合には欠かせない重要なポイントとなります。ねずみなどの小動物の巣ができていることも稀にあり、断熱や防音などの観点でいくと、経年劣化によるダメージも十分考えられるのです。

3-5. 設備

暮らしのうえで必要となる設備である、給湯器や換気設備・火災報知器などが該当します。設備はどれも欠かせないもののため、万が一ひとつでも故障や劣化していた場合、生活そのものに大きな影響を与えてしまうほど、致命的な部分です。

4. ホームインスペクションの注意点

ホームインスペクションの注意点は、あくまでも一次診断である点があげられます。人間の体で例えるなら健康診断のようなもののため、なにかしらの異常が見受けられた場合には医師の診察を受けるのと同様に、二次診断によってより専門的に状況を確かめる必要があるのです。

5. まとめ

中古物件を購入する際に、ホームインスペクターによる検査が済んでいる物件であれば、安心して購入できます。購入後に後悔する羽目になってしまわないように、ぜひ活用しましょう。「株式会社オールクリエイト」では、工事前にしっかりと打ちあわせを行ったうえで、リフォームをいたします。ぜひともお気軽にご相談ください。